子どもにとって望ましい人的環境とは
子どもは良いことも、悪いことも、どんどん吸収して成長していきます。
気づいたら大人の口癖を真似るようになって「どこでそんな言葉覚えたの??」と焦ることもありますよね。
周りの大人が子どもに与える影響は驚くほど大きいことを忘れてはいけないな、と保育をする中で感じています。
で子どもにとって望ましい人的環境として期待される役割は一体どのようなことでしょうか。
子どもの安心・安全の基地になること
子どもにとっての安全基地になることはとても大切です。
「私はいつでもあなたの味方よ。ここは安心していい場所なのよ。」と分かってもらうこと。
子どもの思いを受け止め、寄り添い、子どもの小さなサインにも応えていきましょう。子どもとの信頼関係をしっかりと築いていくと、子どもは安心して過ごせるようになります。
子どもにとっての安全基地になれると、子どもは安心して遊び込むようになります。子どもが安心して遊びこめていたら、保育者がその子にとっての安全基地になれているということです。
子どもが見ているという意識を
子どもは大人に憧れます。私たちが子どもの頃も、身近な大人を見て憧れを持っていたと思います。
子どもたちは身近な大人に憧れ、真似をして、大きな影響を受けて吸収し、成長していきます。
私たち保育士はいつも子どもに見られていることを意識しなくてはいけないと思います。例えば、汚い言葉を使っていませんか?ついサークルをまたいだりしていませんか?身近な大人がしていることを、子ども達は「これをやっていいんだ」と思い込んでしまいます。あるべき望ましい姿を見せてあげましょう。
声の大きさもその1つです。保育者が大きな声でやり取りをしていると、自然と子ども達の声も一緒に大きくなっていってしまいます。子どもにとってのモデルとなれるよう、日々意識して保育をしていきましょう。
関わりの最後まで見届ける
よく、子どもに怒ったまま放置する保育士を見かけます。
私自身「怒る」という行為は「危険なことをした時」や「命に関わる時」のように特別な時だけだと思っています。ですが、中にはちょっとしたことや怒らなくてもいい状況でも怒る保育士も存在しています。
そういう先生に限って、怒って子どもが泣いていてもそのままにしてしまいます。
私たちは、子どもと関わった時には、最後まで見届ける必要があります。その後、子どもがどう行動したかを見届けるのです。
子どもが荒れたり、逆に依存してきたりしたら、それはどこかやり過ぎなのです。それを反省し、次回からやり方や加減してみます。逆に子どもがエネルギーを充電したかのように元気になったり、優しくなったりしたら、きっと接し方が適切だったと言うことでしょう。
わざと子どもを依存させる保育をする人を見ると、自分を求めて欲しいという自分の欲求のために保育をしているな、と感じてしまいます。
私たちは常に、その子にとって何が良いのかを考え、環境を整え、関わり方を変えていくことが大切だと思います。
先輩保育士に相談しよう
自分の保育が正しいのか、関わり方が合っているのか不安になった時には、信頼できる先輩保育士に相談しましょう。
誰が正しいなんてことはありません。色々な人の話を聞いて、たくさん研修を受けて、日々の保育に活かせていけたら、子どもにとって安心できる素敵な先生になれます。
不安になったら、迷わず周りの人の意見を聞きましょう。
私たち保育士が大切にするべきは、「子どもの人権」「子どもの健やかな成長」だと思います。
そのためにも、1人で悩まず色々な人と協力、共有して保育をレベルアップしていってください。
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