泣いている子どもにどう接していますか?
泣いている子の「思い」を受け止めるとは
私が保育士になって1年目にとても悩んだのが「泣いている子どもとの関わり方」でした。歌を歌っても、あやし言葉をかけても泣き止まない子どもを目の前にして、だんだんと私自身も不安になって「どうしたら泣き止むんだろう」とそわそわしていました。そのそわそわが子どもに伝染して悪循環…そんな日々を過ごしていました。
そんな時に私が気をつけたことをお話したいと思います。
まず大切にしたのは、子どもの立場になって泣いている理由を言葉にすることです。
子どもが泣いているのは訴えの言葉です。
どうして泣いているのか、何を訴えているのかを理解して言葉にしてあげることが大切です。
「何で泣き止まないの」「何が嫌なの」とネガティブな言葉をかけるのではなく、
「眠くなっちゃったのかな」「もっと遊びたかったのかな」「寂しくなっちゃったのかな」と子どもの前後の行動で思い当たる理由を言葉にして聞いてあげましょう。眠くなってしまったなら、可能なら睡眠を、もっと寂しくなってしまったのならスキンシップを取ったり一緒に遊んだりして、子どもの訴えに応えるようにします。
すると徐々に落ち着き、次の活動へ切り替えられるようになっていきます。
泣く子をあやすときの注意点
→よく泣く子っていますよね。いつも泣いているからといって「また泣いてる」と放っておいてしまうと、次第に人への関心が薄れていき、「訴えること」を諦めるようになってしまいます。「泣いたら人がきてくれた」という気持ちを持てることで人と交わることを知り、交流をしたい気持ちに繋がります。
子どもの思いを受け止め、安心できる環境を整えていきましょう。
→大きな泣き声、泣き止まない子どもに対してイライラしたり不安な気持ちでいると子どもに伝わってしまいます。そして子どもにその気持ちが伝染して更に泣き止まなくなります。子どもが泣き止まなくても保育者は穏やかな気持ちで、安心できる声で歌を歌ったり、あやし言葉をかけ続けるうちに、少しずつ落ち着いていきます。
保育士の仕事内容はとても多く、書類や行事の準備など時間に追われていますよね。他の先生と協力をしながら、子どもと穏やかな気持ちで接することができる環境を作っていきたいですよね。
→色々な性格の子が集まっている保育園。泣いて自分の気持ちを訴える子には、泣き止ませるために保育者が手をかけることになりますが、あまり泣かない子にも寂しい、関わって欲しいという気持ちはあります。あまり泣かないおとなしい子とも積極的に関わりスキンシップを取ることを忘れないようにしましょう。
周りのことをよく見ていて、保育者を困らせないように我慢をしている子もいます。職員間で子どもの特徴を共有し、安心して過ごせるよう連携をとって保育をしていく必要があると思います。
子どもが泣いている時こそ、私たち保育士は穏やかな気持ちで、子どもが安心できるような声をかけることが大切です。
子ども一人ひとりの特徴や好きな歌、スキンシップ方法などを担任間で共有したり、時にはあやす保育者を変えてみたりと工夫しながら、穏やかな気持ちで保育をしていきましょう。
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