子どもの食事の悩み
保護者の方や、子どものいる友だちによく「保育園ではご飯食べるのに、家では食べないし時間がすごいかかるんです!何かコツはありますか?」と聞かれます。
やはり食事の悩みは成長とともに増えていきますよね。
保育園では食べるのに、家では食べないのはなぜ?
大きな違いの1つは、やはり私たちは「お母さん・お父さん」ではなく「保育者」という部分だと思います。それを言ってしまったらそこまでじゃないか…と思ってしまいますよね。
子どもたちは保育園で楽しく過ごしています。でも少なからず子どもたちはお家とは違う環境でたくさん頑張っています。その分お家では甘えたい気持ちが出て食べなくなることもあると思います。
それでもやっぱり食べないのは心配、というのが親心ですね。
食事の環境
食事の環境もご自宅の時と保育園では大きく違います。兄弟児の有無にもよると思いますが、保育園では大体お友だちもご飯を一緒に食べています。「お友だちも食べているから自分も食べよう!」という意欲につながることが多いと思います。
それじゃ家では食べなくても仕方ないのか‥と諦める必要はありません。月齢にもよりますが、お父さん・お母さんと一緒に食事をとる事で子どもの食べる意欲も高まります。
私の園では1歳児後半頃から私たち保育者も「指導食」と言って子どもたちと一緒に同じ食事をします。
一緒に会話を楽しみながら食事をする中で、食具の使い方を示したり、2歳児以降になっていくと、食事のマナーも一緒に身につけるようになっていきます。2歳頃になるとだらだら食べや、あそび食べをする姿も見られるようになっていきますよね。
そんな時は「長い針が6になったらご馳走様にしようか」と食べ始める前に終わりの時間の目安を伝えておくと良いです。まだ数字が分からないお子さんにはシールで時計にマークをつけてみるといいと思います。
また、環境もとても大切です。テレビや動画が付いていると、そちらに意識がいってしまし食事に集中することができません。食事中は楽しくご飯に集中できる環境を作ってあげるようにしましょう。
食事は「楽しい時間」と思えることが大切
色々なことを書きましたが、0、1歳児に特に必要なことは「食事は楽しい時間」と思えることです。食事の時間が苦痛になることだけは避けなくてはなりません。それでも「食べてほしい」と思いますよね。
そこで、2歳児以上になったらお手伝いから一緒に食育を始めてみるのもいいと思います。
2歳児クラスで野菜が苦手な子がいたのですが、食育の一貫で調理師と一緒に副菜を作ってもらいました。ポリ袋に1人分ずつ食材を入れ、ごま油と塩を入れてモミモミとしてもらうだけ。作り終わったらスプーンでよそって1口食べてもらいました。それまで一切副菜に手を出さなかた子も「美味しい!」と笑顔で食べていました。
お昼の時間を楽しみにし、昼食になると「これ僕が作ったんだよ!だから美味しいね!!」と完食していました。
お家でも簡単なお手伝いから始めてみてはいかかでしょうか。
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