保育中の絵本、紙芝居は何のためにあるの?
絵本・紙芝居の楽しさに触れるには
保育園で働いていると、1日の間にたくさんの絵本を読みます。
クラス全体で読む時もあれば、「これ読んで」と子どもたちからお願いされることもあります。
でも何故絵本を読むことが大切か、考えたことはありますか?ただの時間つぶしになっていませんか?
ご飯まで時間があるから「とりあえず絵本でも読んでおこう」と思っていませんか?
それでは絵本本来の素敵な魅力が全く伝わりません。
では、保育園で絵本や紙芝居は何のために読むのでしょうか
絵本は大切なことを伝えられる
例えば春になったら桜の絵本を読んで季節を伝えたり、食育の活動の前に食べ物の絵本を読んで食材のことや、好き嫌いせずに食べる大切さを伝えるなど、絵本は保育のなかで子どもたちに様々なことを伝えることに役立ちます。
子どもたちの今の興味、関心、知識が何かを確認し、それをどんどん広げていくものとして絵本を積極的に取り入れていきたいですね。
伝わる絵本の読み方とは
つい登場人物になりきって絵本を読んでしまっていませんか。
絵本を読む時は絵と言葉の一体性を大切に。気持ちを込めながらゆっくりと分かりやすく読みましょう。声音を変えて演じ分けてしまうと、子どもたちの意識が絵と言葉よりも先生の顔や声に向いてしまいます。
ページをめくることこそが、絵本の面白さの味わい方。ひざに乗せて読む場合は、子ども自身が「次がみたい!」とワクワクしながらページをめくることを大切にしましょう。
絵本は目から30㎝離して読むことを想定して描かれていると言われています。理想の読み方は、子どもをひざに乗せて、ぬくもりを感じさせながら読むこと。
10人くらいに対して読む場合は、子ども達とひざを付き合わせて、半円形になってもらうと良いでしょう。
紙芝居の魅力は
紙芝居は絵本とは少し違います。紙芝居はシナリオとして書かれているものです。
ストーリーに合わせて、さっと一瞬で抜いたり、ガタガタと揺らしながら抜いたり。このちょっとした技術により、子どもたちが劇の世界にどんどん引き込まれていきます。
伝わる紙芝居の読み方
絵本とは違い、声音や話し方、話すスピードなどを変えて、それぞれの登場人物になりきります。
そうすることによって子どもたちを紙芝居の世界にグッと引き込むことができます。
紙芝居は1m程度離れたところから見るのに合わせて絵が描かれてると言われています。読む時も子どもたちの頭より少し上になるような高さで読むように心がけると良いでしょう。
子どもたちは何名かずつ列になり、友だちと並んで座ります。観客席の用に友だちと体を寄せ合って、一緒に同じ空間で紙芝居の世界を感じあうことがとても大切です。
読み終わった後に感想を言い合うのも楽しみの1つですよね。
まとめ
このように絵本と紙芝居では特徴や目的が異なってきます。働いている園の方針もあるかもしれません。
それぞれの持つ魅力を理解し、単なる時間潰しや目的のない時間にならないようにしていきたいですね。
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